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GDOが考える、ゴルフ練習場の「楽しみ方改革」――  Toptracer Rangeは日本ゴルフ業界の救世主になりえるか?

GDOは2019年、ゴルフ中継で培ったトラッキング(ボール追跡)技術を練習場に導入し、最新のテクノロジーによる新しいゴルフの楽しみ方を提案し始めている。今まで黙々とトレーニングするだけの場所だった練習場を、気軽に楽しく遊べる場所へと変革する。GDOが日本ゴルフ業界の救世主と期待するゴルフ練習場の「楽しみ方改革」とはいったい――。

 


各打席に設置されているモニターで即座にショットのチェックができる


GDOが提案し、続々と練習場へ導入が始まっているのは、2006年に米国で創業されたToptracer(本社:米テキサス州ダラス、代表:Ben Sharpe )の開発した「Toptracer Range(以下「TTR」)というサービス。ゴルフのTV観戦をより魅力的なものにすることを目標として開発され、2019年6月に行われた全米オープンのテレビ中継でも使用された同社のトラッキング技術をゴルフ練習場の打席に持ち込むという新しいエンターテインメントサービスだ。

導入打席に設置されるモニターで自分の弾道をつぶさに検証できるだけでなく、スマホの専用アプリも連携し、距離や弾道計測だけでなく、クラブ番手毎の飛距離やボールスピードなどの数値をアプリ内で確認することができるようになる。さらに、バーチャルゴルフやドラコン、ニアピン、オンライン対決などのゲーム機能も搭載し、屋内のシミュレーションゴルフでは得られないリアルさと開放感の中で、楽しみながらショットの腕を上げていくことができる。

これまでは黙々とトレーニングするだけだった練習場に、エンターテインメント性をもたせることで、「ゴルフで楽しく遊べる場所」へ変革することが可能になるのだ。


バーチャルラウンドを使用すれば、今年全米オープンが行われた「ペブルビーチ」でもラウンドができる


日本だけでなく世界的にもゴルファーが減少しつつある中、「新しくゴルフと接点を持つ機会をつくる」点で注目を集めるTTRという新サービス。米国には、同様のサービスを年間およそ1300万人が利用し、そのうち30〜40%がゴルフ未経験者というデータもある(※Topgolf社調べ)。GDOとしても、縮小傾向にある日本国内のゴルファー数を抜本的に増やす上で、こうしたサービスは非常に魅力的だ。

TTR導入におけるGDOの責任者である練習場事業開発室 室長の浜 健二郎(はま・けんじろう)は、TTRを導入した今後の練習場のビジョンについてこう話す。


練習場事業推進室 室長:浜 健二郎(はま・けんじろう)


浜:「先行導入していただいた2施設様(スイング碑文谷・東京、横浜旭ファミリーゴルフ・神奈川)のおかげで、導入のノウハウや、TTRはどのような練習場に適しているのかなど、さまざまなデータを得ることができました。スイング碑文谷様で国内でのローンチパーティを開催して以降、全国の練習場からの引き合いもグンと増えましたね」

 




【動画】先日スイング碑文谷で開催したTTRローンチパーティ


浜:「ゴルフ練習場には玄人だけでなく数多くの初心者も訪れます。そこで、ゴルフを初めてプレーする方には『ゴルフって楽しいじゃん』と、是非とも感じてもらいたいと思っています。そのためには、今よりも気軽に練習場に遊びに行ける雰囲気を醸成することと、TTRを通して継続的にゴルファーに『楽しさ』を提供していくことが必要であり、5年後10年後、TTRの導入が『新規ゴルファー創造につながった』と言ってもらえたらと思って、プロモーションに努めています」

例えば、友達や家族と、ボウリングやダーツに出かけるような感覚でゴルフ練習場に遊びに行く。そんな遊び場としての選択肢の中に、今までは存在しなかった「ゴルフ練習場」という新たな遊び場の選択肢を生み出したいと考えている。

初心者が今より気軽にゴルフ練習場という「遊び場」に行けるなら、ゴルフをかじったことがある人にだって、きっともっとゴルフが好きになるキッカケとなるはず――と、浜をはじめとするGDOは期待している。


左から、スイング碑文谷・岩崎 智(いわさき・さとし)支配人、
横浜旭ファミリーゴルフ・石川 博之(いしかわ・ひろゆき)支配人


TTR導入を決めた練習場のビジョンは、GDOが抱く期待よりも、リアルで詳細かもしれない。すでにTTRのサービスを開始しているスイング碑文谷の岩崎 智支配人と横浜旭ファミリーゴルフの石川 博之支配人に、今後の期待について伺った。

――TTR導入による、今後の期待について教えてください。


岩崎支配人:「TTR導入によって、業界全体で言われている若年層の取り込みという点においては、メリットがあると思っております。黙々と練習する『おじさんのスポーツ』というイメージから、若者でもワイワイと楽しんでもらえるイメージに変換するという、練習場単体ではなかなか難しい取り組みを実現できるのではと期待しています」


横浜旭ファミリーゴルフ・石川 支配人は、TTRの魅力を今後どう活用していくかが問題と語る


石川支配人:「TTRをただ設置しているだけでは、宝の持ち腐れになってしまうと思っています。今後は私たち練習場がお客様のニーズに合わせて、TTRをどう活用するか?が重要になってくる。ですから、TTRを活用してお客様がどう楽しめるのかを、常に、だれよりも考え、お客様の練習クオリティの向上に努めていきたいです」

練習場のイメージを変革したい、お客様の練習クオリティを向上させたいなど、2施設様ともTTRにかける期待の大きさを感じるコメントをもらうことができた。

GDOがTTRの導入のターゲットとしているのは、500施設以上あると言われている全国のゴルフ練習場だ。2023年までにその半数の250施設への展開を目指しており、平行して、既存のゴルフ練習場だけでなく、いまのところはゴルフと無縁のエンターテインメント施設への展開なども検討している。さらに直近では、関西初となるチボリゴルフセンター(兵庫県宝塚市)への導入も終わり、先行した関東だけでなく関西にも急速に展開を進めている。


お酒やつまみを嗜みながら・・そんな練習もアリかも!?


ゴルフ業界全体の課題としてゴルファー人口の縮小が問題視されているのは周知の事実だが、GDOはその現状に歯止めをかけるべく、若年層のゴルフ未経験者でも「楽しい」「かっこいい」と思える、今までにない新しいゴルフのカタチを模索している。今回、GDOが新規事業として取り組んでいるTTRは、たとえ未経験者であっても遊び感覚で、ゴルフの本質的な楽しさを気軽に楽しむことができるところが魅力だ。こうした魅力を発信し続け、若年層のゴルファー創造のみならず、既存ゴルファーの練習場利用満足度も向上させるお手伝いを本気で推進していきたい。

GDOが提案するゴルフ練習場の「楽しみ方改革」はまだ緒に就いたばかり。まずは全国に展開中のTTRで、その楽しさを体験してもらいたいと願っている。

 

■Toptracer Range公式サイト

https://ja.toptracer.com/

■日本初上陸!Toptracer Rangeを体験しよう!
(2019年8月1日よりリニューアルオープン!)

https://www.golfdigest.co.jp/ttr/

(文・筒井智子 / 写真・角田慎太郎 / 動画・株式会社モーションズ / 構成・Golf Links the World編集部 谷)
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